ヴァンパイア あらすじとネタバレ(hulu)

原作・脚本・監督・制作など7部門を岩井俊二が担当した作品。さて、そのあらすじは・・・

自殺願望を持つ者達が集まるサイト「side by cide」で知り合った男性のプルート(サイモン/ケヴィン・ゼガーズ)と、女性のゼリーフィッシュ(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)。

 

ふたりは死ぬ場所を探して車を走らせている。

 

その途中でプルートは、簡単に死ぬ方法があるとゼリーフィッシュに伝える。そして、近くの倉庫に潜り込み、ゼリーフィッシュから血液を抜き始めた。

 

抜き取った血液を大事に抱え倉庫から出てきたプルートは、その血液をゴクゴクと飲んだあと、自分は自殺せずに車でその場を立ち去った。

 

彼は自殺サイトで知り合った女性から血液を採取して、自分で飲むという行為を行っているヴァンパイアだったのだ・・・というストーリー。2011年日・米・カナダ合作作品。1時間58分。

 

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ヴァンパイア

まず最初に感じたのは、「これは海外の映画っぽくない空気感の映像だな」ということでした。

 

撮影場所はすべてカナダで、出演俳優も蒼井優さん以外は全員欧米人なんですが、なぜか日本の映画っぽい空気感を感じたんです。

 

カメラワークとか撮影方法とかカット割りとか、そういった様々な要素が関係していると思うのですが、良い意味でも悪い意味でも日本的な映像というイメージを持ちました。カメラマンが日本の人か外国の人かが違いに現れるんでしょうかね?

 

「撮影:岩井俊二」とクレジットされてるので、なるべくして岩井ワールドになってしまったということなのかもしれません。

 

それにしても、岩井俊二さんは今作品で、従来のヴァンパイアとはかけ離れたキャラクター設定にしてきましたね〜。

 

なんというか、普通の人間がたまたま血を飲む習性があった・・・的な雰囲気で、サイモンの日常や立ち居振る舞いからは、超能力を備えたヴァンパイアというイメージのかけらも感じませんでした。

 

晴れている日は好きではないということは話していましたが、高校の生物の教師で昼間に働いていますし、母親はアルツハイマーですし、ヴァンパイア一族にも関わらず、そのメリットを享受してないんじゃないかと。

 

どう考えても、人間の血を飲まなければならないという面倒くさいリスクだけを背負った普通の男性という感じなんですよね。

 

というか、母親も当然ヴァンパイアでしょうから、数百年生きているうちにアルツハイマーにかかってしまったのか!と考えると悲しかったです。

 

250歳くらいになってアルツハイマーになったとか、ふと想像するとせつなくないですか?

 

人間の暮らしに合わせた結果、ストレスがたまりまくったのかな?とか、人間の食べるものが体に良くなかったのかな?とかまで考えてしまいました(笑)。

 

血を飲みたい欲望にまかせて女性を襲うこともせず、自殺サイトに集まる女性をターゲットにし、しかも自殺をしたいという希望をきちんと確認したうえでその手伝いをするという手順をふむサイモン。

 

ある意味、心優しきヴァンパイアの極みといえるような気がします。「首から直接血を飲んだことがない」という発言からもわかるように、幼い頃からフェミニストだったのかもしれませんね。

 

作品中のサイモンだけを考えるのではなく、彼の生い立ちや過去のことまで思いを巡らせると、かなり面白い設定であることに気づくと思います。岩井俊二さんがこの作品を作るにあたって設定したキャラクター像などを知ることができたら、もっと楽しめるような気がしますね。

 

ただ、いきなりカメラを横向きにして撮影したり、「岩井ワールド感」を大事にしすぎているキライがあったので、めちゃくちゃヨカッタかと言われれば、まぁ普通としか言えないですかね〜。

 

もし、「ヴァンパイア妄想に取り憑かれた男の話」だったとして、もうちょっと演出を変えたとしたら点数はアップするんですけどね。とりあえず大きく減点してしまったのは、サイモンがミナに行った行為があったからです。あれは陳腐な演出だったな〜。

出演女優

何人もの女性がサイモンと出会うので、この人が主役という人はいないわけですが、この女優さんたちが作品のカラーを決定づけているのは間違いありません。

 

まず、最初に登場したゼリーフィッシュ役のケイシャ・キャッスル=ヒューズ。

 

ヴァンパイア ケイシャ・キャッスル=ヒューズ

 

サイモンの家に訪れた警官の妹、ローラ・キングを演じたレイチェル・リー・クック。

 

ヴァンパイア レイチェル・リー・クック

 

サイモンの生徒、ミナを演じた蒼井優。

 

ヴァンパイア 蒼井優

 

「side by cide」で知り合ったレディバード役のアデレイド・クレメンス。

 

ヴァンパイア アデレイド・クレメンス

 

そして、おそらくサイモンが最初に自殺の手伝いをしたと思われる女性、マリア・ルーカスを演じたクリスティン・クルック。

 

ヴァンパイア クリスティン・クルック

 

とびきりの美人はいませんが、なんとも魅力のある女性ばかりで、岩井俊二さんが作りたかった世界観にピッタリのキャスティングだったと思います。

 

あと、サイモンの母のヘルガ役のアマンダ・プラマーと、レンフィールド(トレヴァー・モーガン)に殺された女性の体当たり演技も迫力満点でした。

ここからネタバレ

サイモンの住むマンションの外壁工事業者が、窓ごしに、大きな白い風船を体中につけたサイモンの母親がベッドにうつ伏せに寝ている姿を見つけたことで、警察が尋問にやってきた。

 

サイモンは、アルツハイマーの母親が徘徊しないようにとの配慮で、その風船をつけていることを警官に納得させたのだが、母親を外出させてあげたいと考えた警官はサイモン親子を釣りに誘い、その場に自分の妹のローラも連れてきた。

 

ローラはサイモンのことを気に入り、積極的に近づいていくが、サイモンはあまり乗り気ではない。

 

ある日、サイモンはとある集まりに参加することになった。それはヴァンパイアのコスプレパーティーのような集まりで、彼はブラッドベリーと呼ばれ歓迎された。

 

時間がたち、サイモンがソファで寝ていると、参加者のひとりであるレンフィールドが、サイモンのスマートフォンを手にしながら声をかけてきた。

 

彼は、サイモンがスマートフォンで撮影した自殺志願者たちの最期のシーンを再生しているのだった。そこにはニュースになっていたフラニー・ピアーズとマーシャ・ルジンスキーらの姿が撮影されていた。

 

彼は、サイモンが本物のヴァンパイアだと知り、どのような殺し方をするかが見たいと外へ連れだした。

 

レンフィールドの車はタクシーで、彼は町を走らせて女性客をのせた。サイモンは研修中だとウソをついて彼女を納得させた。そして人気のない場所へと連れて行き、そこでその女性を殺害した。彼は快楽殺人者であり、ヴァンパイアとはまったく異なる人種だった。

 

そのの犯行の一部始終を怯えながら見ていたサイモンは、彼のことを「どうしようもなく哀れな変質者だ」と感じていた。

 

ヴァンパイア

 

後日、「side by cide」で知り合った女性、ラピスラズリと待ち合わせをした。ところが彼女は一人ではこず、ガーゴイル、ギャロウズ、レディバードの3人を自分の車に乗せていた。

 

死に場所にふさわしいところで車を停めたとき、ギャロウズが「眠るように死ねる」と、突然漂白剤と何かの薬剤を混ぜあわせ、ガスを発生させた。

 

結果的に車外へでたサイモンとレディバードだけが生き残った。自殺する気持ちが消し飛んだ二人は、森のなかを16キロ歩きバス停に到着した。そのバスの中でサイモンはレディバードに自分がヴァンパイアであることを告げた。

 

レディバードは、サイモンに「血をあげてもいい」「誰にも言わない」と話し、バスを下車した。

 

その間、サイモンが不在にもかかわらずローラが家に遊びに来ていた。それに気づいたサイモンは家に上がらず、表に停めた自分の車で寝ているところをローラに見つかり、激しく怒りをぶつけられた。

 

サイモンには他に女がいると勘違いしたローラは、勝手に家に上がり込み、入るなと言われた部屋の鍵をあけてその証拠探しをはじめた。そしてそこで巨大な冷凍庫と、中にはいったマリアの遺体を発見したのだった。

 

一方、そうとは知らないサイモンは、レディバードの家で、彼女の辛い過去の話を聞いた後、自殺の手伝いを開始していたのだが、途中でそれを中断していた。

 

レディバードは「あなたのために私は生きていようか?好きなときに血を飲んでいい」と話し、イングリッド・ベルという本名を告げた。このとき、お互いの間に何か特別な感情が芽生えたようだった。

 

 

この後、ローラの通報によってサイモンは捕まってしまうわけですが、そこからは過去の回想シーンが映し出されます。

 

それは、マリア・ルーカスの自殺を手伝ったときの撮影動画で、彼女のラストメッセージが語られるシーンです。

 

その中で、マリアとサイモンの会話があるのですが、

 

マリア「これが私の夢だったら、死ねないわ」
サイモン「僕の夢だったら?」

 

というやりとりから、もしかするとサイモンが長い眠りの中で見ている夢なのかも?という捉え方も出来ると感じました。

 

ヴァンパイアは棺の中で何十年も眠っているということを考えると、それもあながち的はずれな想像ではないのでは?とも思えます。

 

ヴァンパイアが夢で見るくらい望んでいるのは、超能力などを持たず、人間らしいおとなしい男性・・・・という解釈もできないことはないですね。

 

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