クローズZERO II あらすじとネタバレ(HULU)

クローズZERO」の8ヵ月後という設定で、前作と同じくオリジナル脚本によるパート2をご紹介します。さて、そのあらすじは・・・

少年院から出所した鈴蘭高校OBの川西昇(阿部進之介)が、2年前ナイフで刺殺した鳳仙学園の美藤真喜雄(山口祥行)の墓参りに訪れる。

 

そこで待ち伏せしている真喜雄たちの後輩、的場闘志(阿部亮平)らに追いかけられ、鈴蘭学園校内に逃げ込む川西。そこでのやりとり中に、両校の過去の休戦協定について何も知らない源治が的場を殴り、休戦協定が破棄されることになる。

 

真喜雄の弔い合戦の意味を持つ鳳仙の鈴蘭への報復は、ついに両校の激突が避けられない事態へと流れていく・・・というストーリー。

 

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クローズzero2

前作のラストで、リンダマンに勝たなければ鈴蘭のテッペンをとったことにはならないということで、源治はリンダマンに挑むわけですが、圧倒的な力の差は明白。

 

リンダマンに跳びかかっていったところで作品は終了していましたが、今作品の冒頭でもリンダマンに挑みボコられる源治が描かれて物語はスタートします。

 

なんだかんだ言っても、鈴蘭最強はリンダマンということは疑いもなく、そうなると

 

「リンダマンはなぜ頂上をとることに興味がないのか?」

 

ということに考えが及んでしまうのですが、この作品では其の部分は描かれていません。

 

おそらくオリジナルのコミックを読み進めていくと、そのあたりの理由なども描かれているのでしょうけど、当ブログは、あくまでもHuluの配信作品を紹介するというテーマなので、それについては割愛します。

 

今回の作品では、鈴蘭OBとその歴史、ライバル校である鳳仙との関係を中心に描かれているわけですが、正直、1作目よりも数倍面白い仕上がりになっていました。

 

もともと2部作で構成していたかのような仕上がりで、そう考えると1作目は序章的な構成で、あれはあれでよかったのかもしれないですね。2作連続で見てはじめてこの作品の面白さがわかるような気がします。

 

源治と芹沢軍団の戦いよりも、2年前の鳳仙との乱闘シーンが迫力あってよかったですし、プロ格闘家が多く出演しているということで、見た目がいかつい生徒がたくさんいて、それもよかったと思います。

 

羨ましかったシーン

 

ルカ(黒木メイサ)が源治の彼女のつもりでいるということを打ち明けたときの会話が、なかなかよかったですね。

 

場所はライブハウスの階段だったんですけど、

源治:「いっぱつやらせろよ」
ルカ:「いいよ。ここでする?」
源治「俺、今日は腰が痛いから帰るわ」

このやりとりはグっときましたね。どうも源治は恋愛経験が少ないうえに、かなりシャイなんでしょう。それにしても、黒木メイサに階段の踊り場でやってもいいよとか言われてみたいものです(笑)

 

あと、前作で合コンを開いて、きょうこ(岡あゆみ)にあれだけ避けられていたマッキーが、デートに誘われるまで発展していたのには驚きました。

 

しかも、川の土手でなんとかしてしまおうと考えるあたり、ホントにバカですね。まぁ、単純バカな部分があるからこそ、きょうこりんも母性本能をくすぐられたのかもしれませんけどね。

 

まさに美女と野獣カップルで、今後のふたりの関係がどうなるのかも、ちょっと気になりました。

 

クローズzero2

 

ここからネタバレ

 

前作で源治をバックアップしていた拳さんが、実は川西とも知り合いだったということ。これが物語のポイントのひとつになっています。

 

鈴蘭と鳳仙の戦いだけでなく、重要なサイドストーリーとしてこの二人を上手に使っているのが印象的でしたね。

 

矢崎組にいれてくれと頼む川西。それを断る矢崎組長(遠藤憲一)。ライバルの劉生会滝谷組にしのぎを奪われて、それを快く思っていない幹部たちは、矢崎組長の知らないところで絵を描き、川西をヒットマンに仕立て上げます。

 

そして、滝谷組長(岸谷五朗)を襲撃するのですが、一命を取り留めた滝谷組長の入院先に再び訪れる川西を、体をはってとめたのが拳さんなんですね。

 

滝谷組の組員に取り押さえられたふたりは、普通だったら東京湾に沈められる運命だと思うのですが、そこは滝谷組長の器のでかさが光ります。命を助けてくれた拳さんの顔をたてるために、ふたりをお咎め無しにして放免するんですね。これぞ義理と人情ってやつでしょう

 

今回は、このエピソードの他にも、滝谷組長がかなりかっこよかったシーンがあります。

 

鈴蘭を思うように掌握できない源治が、ライブハウスで酒を飲みまくって酔っ払っているところにやってきて、

 

「おまえのパンチには怒りしかない、それじゃダメだ。愛がない」

 

と説き、神輿になる人間はどういうものか教えるシーンもいかしていました。任侠の世界に生きる者として、すごい数の修羅場をくぐってきたんだなと感じさせる風格、さすが岸谷五朗さんはバリバリのヤンキーだっただけありますね(笑)

 

さて、鳳仙との戦いに向かう前段階で、鈴蘭はメンバーが集まりません。源治をトップだと認めていない連中がほとんどだということが露呈してしまいます。

 

100人以上いる鳳仙に対して、鈴蘭は40人程度、これでは負けは確定したものと考えて、源治は戦いを放棄、GPSも解散させることにします。

 

その場を立ち去る源治に対して、集まっていたメンバーは失望しますが、源治がひとりで鳳仙にむかうことに気づいている伊崎(高岡蒼甫)の、

 

「俺達に無駄な血を流させたくないんだろう」

 

という一言で、再び結束が固まります。そしてここで良い仕事をするのが山上兄弟。芹沢軍団のもとに出向き、鳳仙との決戦に参加してくれるように説得し、それを成功させるんですね。

 

頭の手術をした時生に「頭割れたらセメダイン」というギャグを言ったバカ兄弟とは思えないグッドジョブでした。

 

ちなみに、このセメダインネタは伏線になっていて、鳳仙に乗り込んだ時生が頭を強打され倒された時に、ズボンのポケットからセメダインを取り出し、

 

「そんなわけね〜だろ〜」

 

ってノリツッコミするシーンはよかったですね。

 

今回は三池崇史監督のギャグもなかなかヒットが多く、鳳仙の校舎内の壁に貼ってある「土足禁止」のポスターを、鳴海大我(金子ノブアキ)が殴った鈴蘭のひとりに読ませて

 

「上履きをもってこい、コラー」

 

って叫ぶシーンとかも、なかなかウィットにとんでいました。

 

「三池監督、やればできるじゃん!」

 

思わず、そう口にしてしまいましたよ(笑)

 

鳳仙の校舎の屋上まで上り詰めた源治は、鳴海とタイマンを張るわけですが、この演出はブルースリーの映画チックで知らず知らずのうちにテンションがあがりましたね。

 

源治を屋上にあげるために、敵対していた鈴蘭の別グループのメンバー達が結束していくところとか、かなり胸を打ちました。特に、伊崎を襲撃させたことのある戸梶勇次(遠藤要)と伊崎が心が通じ合わせる瞬間は、思わずホロっといきかけましたね。

 

鳳仙の漆原凌(綾野剛)の強さとクールさも際立っていましたし、鷲尾郷太(波岡一喜)の姑息で卑怯なキャラも、よいエッセンスになっていました。

 

主要メンバーの個性が明確に描かれていたので、ストーリーにも深みがでていて、非常に楽しめる作品に仕上がっています。

 

まぁ、相変わらずつっこみどころはいくつかあって、

  • 滝谷組の事務所は銅像とか木の彫刻とか多すぎ
  • ルカのあとにロックバンドが出演しているライブハウスは、相変わらず変なブッキング
  • これだけの乱闘が学校であったら、近所の人が警察に通報するはずなのに・・・
  • あれだけ殴り合ったら、拳も顔の骨も折れて、卒業までの2〜3ヶ月で完治しないのでは?

とか、数えればいろいろと出てくるんですが、そういうことはスルーしても良いと思えるくらい内容は充実していましたね。

 

最終的に、鳳仙を倒して鈴蘭が勝利するわけですが、これらのメンバーが卒業式のあと、源治とリンダマンの最後のタイマンが行われて、その結果を見せずに終わるというのも良い演出だったと思います。

 

原作のコミックより過去を描いているのがこの作品なのですが、その後の鈴蘭がどうなったのかかなり興味があるので、原作漫画も読んでみようと思います。

 

原作だけしか読んだことがない人も楽しめる2部作になっていると思いますので、ぜひどうぞ!

 

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