アメリカンサイコ あらすじとネタバレ(hulu)

ブレット・イーストン・エリスの小説をメアリー・ハロン監督が映画化。さて、そのあらすじは・・・

1980年代後半。ウォール街の金融エリートであるパトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベール)は、身につけるブランド品や高級レストランでの食事など、優雅な私生活を友人たちと競うようにして日々を過ごしていた。

 

エステに通い、トレーニングを行い体を鍛えあげることも自らのアイディンティティを形成する重要な要素であり、その美意識は秘書のジーン(クロエ・セヴィニー)の服装にまで口を出すほどであった。

 

そして、友人の恋人と浮気を重ねるなどということもお互いに日常茶飯事で、いびつな人間関係の上に友情が成り立っている。

 

そんな毎日の裏側で、パトリックには人に知られていないもうひとつの顔があった。

 

それは快楽殺人を繰り返す殺人犯というものだった。

 

ホームレスやコールガールだけでなく、自分と同じウォール街で働く知人ポール・アレン(ジャレッド・レト)までもを殺害し、正気を失っていく自分に気づいているパトリック。

 

ポールの殺人事件の調査にあたっている探偵のドナルド・キンボール(ウィレム・デフォー)から、詳しい状況説明を求められた彼は、自分の犯行がばれるのも時間の問題かもしれないと考え始める・・・・というストーリー。2000年作品。1時間42分。

 

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アメリカンサイコ

バットマン ビギンズ」など、ダークナイトトリロジーの主役ブルース・ウェインを演じたクリスチャンベールが、それ以前に撮影された今作品では、殺人鬼という、いわばジョーカー側のキャラクターを演じたのが興味深かったですね。

 

そして、ウォール街の金融関係者が、おそろしくゴージャスな暮らしぶりだったということが、日本のバブルのイメージと重なって、「表面だけを取り繕うのはアメリカも同じだな」という気にさせられました。

 

特に、パトリックの友人である、ティモシー・ブライス(ジャスティン・セロー)、クレイグ・マクダーモット(ジョシュ・ルーカス)、ルイス・カルザース(マット・ロス)、デイヴィッド・ヴァン・パッテン(ビル・セイジ)が自分の名刺を見せ合うシーンなどは、滑稽なプライドの応酬という感じがして、見てて笑ってしまいました。

 

いかに高級な紙を使って、センスの良いフォントと色合いを組み合わせるか・・・ということに執着し、自分よりも出来の良い名刺を持っている相手に嫉妬するわけです。

 

う〜ん、ばかばかしい(笑)

 

会社で仕事をしているシーンというのは一切なく、音楽を聴いていたり、クロスワードパズルをしていたり、予約のとれないレストランに顔が利くかどうかをアピールしたり、見栄が何より優先される世界を皮肉たっぷりに描いているところが、非常に面白かったですね。

 

とは言うものの、ウォール街のエリートたちが世界経済を動かしているということは紛れもない事実。

 

そのあたりの「やっかみ」や「反抗心」というものが演出に現れているんだろうなという印象も強くもちました。

 

あと、パトリックが殺人を犯す前に、必ずミュージシャンの名盤や名曲について語るシーンがあって、音楽好きな人間にとってはニヤっとしてしまう場面になっていたと思います。

 

個人的に80年代というのは、年齢的なこともあって、もっともいろんな音楽を聞いた時代だったので、言及されるミュージシャンやアルバムはすべて通ってきていることで、より面白みを感じました。

 

この作品を観終わったあとで、フィルコリンズもホイットニーヒューストンも、久しぶりにレコードを出してきて聞いてしまいましたからね(笑)

出演女優

今作品では、いわゆ主役級の女性キャラクターというのは存在しないと考えるのが妥当だと思います。

 

そんな中でも、パトリックの婚約者イヴリン・ウィリアムズ(リース・ウィザースプーン)と、

 

アメリカンサイコリース・ウィザースプーン

 

浮気相手である、ルイスの婚約者コートニー・ローリンソン(サマンサ・マシス)、

 

アメリカンサイコサマンサ・マシス

 

秘書のジーン(クロエ・セヴィニー)が主要な3人といえるでしょうか。

 

アメリカンサイコクロエ・セヴィニー

 

コールガールのクリスティ(カーラ・シーモア)やエリザベス(グィネヴィア・ターナー)も重要な役割を果たしますが、リッチ層の女性とプア層の女性の対比という面からも、アメリカの光と影を映しだしていましたね。

ここからネタバレ

パトリックがポール・アレンを斧で叩き殺したのは、嫉妬心が引き金になったと思うわけです。

 

先述しましたが、新しい名刺を友人たちに見せているときに、もっともクールな名刺を持っていたのがポールだったということ。

 

そして、予約のとれない大人気の高級レストラン「ドーシア」に、金曜日の夜にリザーブ出来るコネションを持っていること。この2つが殺意につながる嫉妬心を燃え上がらせたように思います。

 

さらに、ポールが自分のことをハーバー・ストラムと勘違いしていたこと、パトリック本人だと知らずにパトリックの悪口を言ったことも、犯行につながった理由なのではないでしょうか。

 

ただ、ラストに関しては、どう解釈してよいのかがわからないんでんすよね。

 

考え方としては3つあって・・・

 

パトリックが本当は殺人を起こしていないパターン

 

ポール・アレンを殺害する前に何かの薬を飲むシーンがあったので、その影響で幻覚を見ていたということも考えられますね。ATMの表示画面に「野良猫を入れてください」という文字が見えたりとかは、明らかに幻覚ですから。

 

クリスティをチェーンソーで殺したときも、マンションの廊下を叫びながら逃げるクリスティと、チェーンソーの爆音を響かせながら追いかけるパトリックに、他の住人が気づかないなんていうことは考えられません。

 

いくら高級マンションでも、そこまでの防音施設は整っていないでしょうし。

 

そうそう、ポールの死体を引きずって表に運び出しているときも、廊下にひきづった血の跡がたっぷりついていましたし、その目の前には守衛もいましたから、これを「なかったこと」にするのは無理があると思うのです。

 

なので、すべての殺人とは言わないまでも、パトリックの妄想だったものがいくつか混ざっていると考えられるのが自然じゃないかなと。

 

実際に殺人事件がこれだけ起きているのに、警察がパトリックを怪しいと感じて動いていないことも不可解ですから。パトカー2台を爆破させて、あげくに警官も撃ち殺しているわけで、目撃者がいることは当然でしょうし、残った銃弾が証拠になって捜査が進んでいくことは火を見るより明らかですからね。

 

もうひとつは、

 

殺人はおこなったが、まわりの人たちの都合で証拠を隠滅されたというパターン

 

ウォール街のビジネスエリートというポジションなので、会社のイメージを損ねないために、弁護士のハロルド(ステファン・ボガート)が数十件の殺人をないものにしてしまったとも考えられるわけです。

 

前日にパトリックから犯行のカミングアウトのメッセージが留守番電話にはいっていたのを聞いたあと、ハロルドが素早く証拠隠滅をはかったということなのかも・・・?

 

ハロルドが、殺されているはずのポール・アレンと10日ほど前にロンドンで会ったというのは、パトリックの証言を正当化するための虚偽だと捉えることも出来ます。

 

彼がパトリックのことを「デヴィッド」と呼ぶあたりも、別人として接し、今後は付き合いをしないほうが良いという暗黙のアピールなのかもしれません。

 

しかしながら、すべての殺人の証拠を隠滅することは不可能ですし、目撃者がゼロということも考えにくいですから、その点はどういう解釈をすればよいのでしょうか???

 

アメリカンサイコ

 

そして3つめ。

 

都会では誰も他人のことに興味が無いパターン

 

ポール・アレンがパトリックのことをマーカス・ハーバーストラムと人違いしていたことがひっかかるので、みんながみんな、「自分以外には興味がない」という強烈な皮肉を表現しているというパターンです。

 

ポール・アレンも、それぞれの交際相手の名前などは覚えているので、単純に顔とその人のプロフィールが一致しないだけなのかもしれません。

 

キンボールが、ポールが殺された12月20日のパトリックのアリバイを調べたときも、マクダーモットら友人たちが「アトランティスでパトリックといた」と証言しています。

 

これは、「いてもいなくても同じ」という心情の裏返しと捉えることが出来るわけですね。

 

となりのビルの守衛がパトリックの姿を見て「スミス」と呼んだことも、他人に関心がないという表現だと捉えることができます。

 

しかしながら、先述した弁護士ハロルドの態度からは、本当にパトリックの顔を覚えていないということもありえますし、逆に、殺人の告白によって大きなトラブルに巻き込まれるのを避けたいという考え方があるのかもしれません。

 

いや、そもそも、ハロルドは本当にパトリックの弁護士なんでしょうか?そこも疑わしくなってきました(笑)

 

ポールのマンションにあった多くの死体が片づけられ、内装がすべてやり直されているところに関しては、一等地にある部屋の不動産価値を下げたくない業者が、秘密裏に処分したという仮説も成り立つと思うんです。

 

パトリックのことを冷静に判断出来て、その犯行を確信しているのは、彼のプライベートダイアリーを盗み見て、そこに書かれてあった凶行のイラストや人物名を目にした秘書のジーンだけなのかもしれませんね。

 

オチに関しては、いろいろなことが考えられるので、これが正解とは言い切れないのですが、少なくとも「こうなのでは?」と考えを巡らせることが出来るという点では、非常に楽しめると思います。

 

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