フィラデルフィア あらすじとネタバレ(HULU)

トム・ハンクスが、第66回アカデミー賞主演男優賞、ブルース・スプリングスティーンが歌曲賞を受賞した当作品。さて、そのあらすじは・・・

弁護士アンドリュー・ベケット(トム・ハンクス)は、勤めていた法律事務所を突然解雇されてしまう。

 

「能力がない」というのが事務所側の解雇理由だが、自分がエイズということが解雇理由だと確信したアンドリューは訴訟を起こす準備をする。

 

何人もの弁護士に弁護を断られるが、かつての知人であるジョー・ミラー(デンゼル・ワシントン)が弁護することを受け入れる。

 

エイズとゲイに対する偏見とも闘いながら、勝訴を目指すというストーリー。

 

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フィラデルフィア

当作品は、1993年のアメリカ映画ということで、当時はまさに「ゲイとエイズ」がリアルな問題として浮き彫りになっていたんだと思うんです。

 

性癖が一般の人と違うということで、色眼鏡で見られることは今も同じですが、そこに死亡率の高いエイズという病気が重なり、さらなる偏見を生んだのは想像に難くありません。

 

そんなことをぼにゃり考えながら、まず真っ先にやったことは「地図でフィラデルフィアの場所を探す」ということでした。

 

学生時代、地理は苦手だったので、海外の地域の名前と場所が全く一致しないんですよね。

 

オープニングで街の風景が映し出されますが、なかなか素敵な街でちょっと行ってみたくなりました。

 

この作品の舞台がなぜフィラデルフィアなんだ?と疑問に思っていたのですが、フィラデルフィアというのは、

  • ギリシア語で「兄弟愛」を意味する
  • アメリカ合衆国の最初の首都
  • 独立宣言がなされた街

だからなんだとか。

 

まさに作品の内容にドンピシャの土地だと感じました。

 

それにしても、トムハンクスもデンゼルワシントンも若いしスリムで、最近の中年になった彼らも魅力的ですが、若い頃もかっこよかったんだなと再認識しましたよ。

 

フィラデルフィア

 

ここからネタバレ

 

アンドリュー・ベケットは大きな訴訟を任され、ソレと同時に「上級弁護士」に昇進することを社長や幹部らから伝えられます。

 

しかしながら、策略によりハイラインの大切な訴状を置き忘れたことにされ、その責任を取る形で勤めていたウィラー法律事務所を解雇されてしまいます。

 

アンドリューは、これを不当解雇であり、自分がエイズだから別の理由をでっちあげて責任をとらされて解雇されたと考えます。

 

そして、訴訟をおこすためにタッグを組んだのがジョー・ミラーだというわけなんですね。

 

はじめはジョー・ミラーもゲイやエイズに対する偏見があり、弁護を断っていたのですが、「自分で自分を弁護する」ために図書館で資料を作成するアンドリューの姿を見て、弁護を引き受けます。

 

そこには、弁護士として「正義」を貫くべきだという信念と、弱者を救済するという気持ちが入り混じっているように見えました。

 

ジョー・ミラーの口癖である

 

「私を○歳の子供だと思って説明を」

 

というフレーズは、ひとつのキーワードになっているのですが、誰もが理解できる言葉で語られてこそ、真実が明確になるということなのだと思います。

 

裁判というと、よくわからない難しい単語が飛び交うイメージがありますが、一般人である陪審員に理解してもらうには、子供でも理解できるように話をすることが重要なファクターなのだと思います。

 

難しい言葉を使ったり、ややこしい言い回しをすることが美徳と考えている人もいるのかもしれませんが、シンプルな言葉で語ることで問題が明確に、クリアになるのだと感じました。

 

この裁判の争点は

 

ウィーラー法律事務所がアンドリューを解雇したのは、エイズが理由ではない

 

ということを実証できるかどうかだったのですが、陪審員の人たちがウィラー法律事務所側の言い分に違和感を覚えます。

 

つまり、法律事務所側の「アンドリューは無能だから」という解雇理由が矛盾していることに気づいたのです。

 

最終的な評決は

・未払いの報酬・給料14万3000ドル
・精神的苦痛および苦痛に対し10万ドル
・懲罰的損害賠償478万2000ドル

という原告側の勝訴だったのですが、これは過去の最高裁判決である、

 

1973年の連邦雇用条例において、雇用者の求める業務をなし得る身体障害者の雇用差別は禁じられている。
条文にはエイズ差別は明記していないが、その後の判例によりエイズも身障と認める。
身体の障害に加え、エイズへの偏見が彼らが死に至る前に社会的な死まで強いるからだ。

 

差別とは、個々人を公正な判断に基づかず、特定の集団に属するがゆえ不当に扱うことである。

 

という判例がきちんと活かされているものだと判断してオッケーでしょう。

 

ところで、全然話は変わるのですが、ジョー・ミラーの妻の知り合いに同性愛者が多すぎやしませんかね?

 

カレン、叔母のテレサ、いとこのトミー、会社のエディ、キッチンをなおしたスタンレー。

 

日常生活を送る上で、どれくらいの人たちと知り合うかは人それぞれだと思いますが、親戚に2人、身の回りに3人っていうのは、アメリカでは一般的なのでしょうか?

 

まぁ、そういう私もホモ・レズの知人、友人は片手に余るほどいるのですが・・・・でも、親戚にはいまのところいないもので(笑)

 

この映画をきっかけにして、エイズの人たちへの認識は変化したのか?というと、それはよくわかりません。

 

ただ、日本でも「アクトアゲインストエイズ」などの活動は継続されているので、少しづつその認識は変わっているような気もします。

 

ゲイ、エイズについて考えることは日常ではあまりないかもしれませんが、この映画はその一端を知るということからも、見ておくべき作品だと思います。

 

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